溶岩チューブとは?
ようがんちゅーぶ
溶岩チューブとは、流れた溶岩の表面が冷えて固まり内部が空洞となった、地下のトンネル状の構造のことです。
溶岩チューブ(lava tube)は、ハワイ式噴火などで低粘性の溶岩流が流れる際に形成される、筒状の地下空洞です。溶岩が流れているとき、表面が空気に触れて冷却・固化し「殻」を形成します。その内部では溶岩が引き続き流れ続け、やがて火山活動が収まって内部の溶岩が流出すると、中空のトンネルが残ります。
溶岩チューブが形成されるメカニズムは、断熱効果にあります。固まった外壁が熱を逃がさないため、内部の溶岩は長距離・長時間にわたって高温を保ったまま流れ続けることができます。その結果、溶岩流は地表面を流れるよりもはるかに遠くまで到達できます。ハワイ島のキラウエア火山では、溶岩チューブを通じて溶岩が数十キロメートル先の海岸まで届いた事例が記録されています。
溶岩チューブには次のような特徴があります。
- 直径は数十センチから十数メートルに及ぶ
- 内壁に溶岩のしぶきが固まった「ラバシクル」が垂れ下がることがある
- 観光地として公開されているものもある(ハワイ・アイスランド・オーストラリアなど)
- 月や火星にも同様の構造が存在すると考えられている
日本でも富士山麓や伊豆諸島に溶岩チューブが確認されており、富岳風穴や鳴沢氷穴などが有名です。また、月や火星の溶岩チューブは将来の宇宙基地候補として注目されています。
使い方・例文
ハワイ島のキラウエア火山では、溶岩チューブを通じて溶岩が地表を流れることなく海岸まで運ばれるため、その間の地表は比較的安全に立ち入ることができます。富士山麓の鳴沢氷穴も溶岩チューブが冷えて形成された洞穴で、夏でも氷が残ることで知られます。
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