湿し水とは?
しめしみず
湿し水とは、オフセット印刷で非画線部へのインキ付着を防ぐために版面に供給される水溶液です。
湿し水(しめしみず)とは、オフセット印刷において刷版の非画線部(印刷しない部分)にインキが付着しないよう、版面に供給される水溶液です。「ダンプニング水」「ファウンテン液」とも呼ばれます。
オフセット印刷の基本原理は「油性インキと水は反発しあう」という性質の利用です。親水性の非画線部に湿し水を供給することで、油性インキが非画線部に乗らなくなります。一方、親油性の画線部には水を弾いてインキが付着し、その画像をブランケットに転写してから用紙へと転移します。
湿し水の組成は純粋な水だけでなく、以下の成分が添加されることが一般的です。
- イソプロパノール(アルコール):表面張力を下げ均一な水膜形成を助ける
- pH調整剤:版の感脂性を適切に保つ
- 防腐剤・防カビ剤:水槽内の細菌繁殖を防ぐ
- 版面保護剤:版の耐久性を高める
湿し水の量は「水量」として管理され、多すぎると乳化(インキと水が混ざる)が起こり印刷品質が落ちます。少なすぎると地汚れが生じるため、微妙な調整が品質を左右します。環境面ではアルコール蒸発によるVOC排出が課題となっており、ノンアルコール湿し水への移行も進んでいます。
使い方・例文
印刷オペレーターが「水量を上げる」と指示するのは、版面への湿し水供給量を増やして地汚れを防ぐための操作です。湿し水の管理は印刷品質を維持するうえで日常的に行われる重要な調整作業です。
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