流行曲線とは?
りゅうこうきょくせん
流行曲線とは、感染症のアウトブレイクにおいて発症者数を時間軸でグラフ化したもので、感染の広がりや伝播様式を視覚的に示す疫学ツールです。
流行曲線(エピデミックカーブ、epidemic curve)は、感染症の集団発生(アウトブレイク)において、発症日時ごとの患者数を棒グラフや折れ線グラフで表したものです。疫学調査において感染源や伝播経路を推定する重要な手段です。
流行曲線から読み取れる主な情報は次のとおりです。
- 共通感染源型:一時点で多数が同じ感染源にさらされ、短期間に急峻なピークを形成する(食中毒など)
- 持続感染源型:感染源が持続するため、ピークがなだらかで長く続く
- 人から人への伝播型:複数の波状ピークが連続して現れる
また、潜伏期間の幅を利用することで、感染源にさらされた日時(曝露時点)を逆算することが可能です。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック期には、国内外の流行曲線が連日メディアでも報道され、一般社会にも広く認知されるようになりました。公衆衛生当局はリアルタイムで流行曲線を更新しながら、介入策の効果を評価します。
使い方・例文
食中毒事件の調査では流行曲線を描くことで「特定の食事会から24時間以内に集中的に発症した」と分かり、原因食品の特定につながります。
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