流水型ダムとは?
りゅうすいがただむ
普段は水を貯めず流水をそのまま流し、洪水時だけ一時的に水を貯留する新しいタイプのダムです。
流水型ダムとは、平常時はゲートを開いて河川の水を下流にそのまま流し、洪水が発生したときだけ一時的に水を貯留して下流への流量を抑制するダムです。「穴あきダム」とも呼ばれ、堤体の低い位置に常時放流口(オリフィス)が設けられているのが特徴です。
従来の治水ダムとの大きな違いは「水を常時貯めない」点にあります。この設計により以下のメリットが生まれます。
- 環境負荷の低減:平常時に流水を妨げないため、河川の生態系や土砂の流下を大きく損なわない。
- 水質悪化の防止:貯水によるダム湖の水質富栄養化や温度成層などの問題が起きにくい。
- 魚の遡上への配慮:常時開口しているため、魚道の整備と合わせて魚の移動を助けやすい。
一方で、水を貯めないことから水道や発電などの利水(水の利用)には基本的に使えず、洪水調節の専用施設として位置づけられます。日本では「緑のダム」推進政策とともに注目を集め、国土交通省が導入を進めています。近年は球磨川水系などの再開発で採用例が増えています。
使い方・例文
流水型ダムは、ダムカードや河川・土木工事の解説などで「洪水調節専用の環境配慮型ダム」として紹介されることが多い言葉です。
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