沿岸流とは?
えんがんりゅう
沿岸流とは、海岸線に沿って平行に流れる海流のことで、波や風によって引き起こされる沿岸域特有の水の動きです。
沿岸流とは、海岸線とほぼ平行に流れる海流のことで、主に波浪や風の影響によって沿岸域に生じる水の流れを指します。英語では「longshore current」または「littoral current」とも呼ばれます。
沿岸流が発生するしくみは、波が斜めに海岸に打ち寄せることで説明されます。波は海底地形や風向きの影響を受けながら海岸に接近しますが、完全に正面から当たることは少なく、多くの場合わずかに斜めの角度で打ち寄せます。この斜め方向のエネルギーが蓄積されて、海岸線に沿う方向の水の流れ、すなわち沿岸流を生み出します。
沿岸流の特徴と影響として、以下のものが挙げられます。
- 砂や堆積物を海岸沿いに運搬し、地形を変化させる(沿岸漂砂)
- 流速は通常毎秒数十センチメートル程度だが、条件によっては強くなる
- 海水浴場での事故原因となることがあり、泳ぎにくさや流されの原因になる
- 護岸工事や港湾建設の設計において考慮が必要な要素
沿岸流は、海岸地形の形成に大きく関与しており、砂浜の侵食や砂州の発達など長期的な地形変化を引き起こします。また、離岸流(リップカレント)と混同されることがありますが、沿岸流は海岸と平行に流れるのに対し、離岸流は海岸に対して垂直方向に沖へ向かう点が異なります。沿岸環境の保全や防災の観点からも、その動態を理解することが重要です。
使い方・例文
海水浴場で泳いでいると、気づかないうちに砂浜の横方向に流されてしまうことがありますが、これは沿岸流が働いているためです。また、砂浜や砂州の形状が季節によって変化するのも、沿岸流による堆積物の移動が一因です。
この用語をシェア
最終更新: