氷河サージとは?
ひょうがさーじ
氷河サージとは、氷河が通常の数十〜数百倍もの速さで急激に前進する現象で、数年から数十年の周期で繰り返される氷河特有の変動です。
氷河サージ(Glacier Surge)とは、氷河が通常の移動速度と比べて著しく速い速度(場合によっては100倍以上)で急激に前進する現象です。「サージ型氷河」とも呼ばれ、通常の氷河の流動とは全く異なるメカニズムで起こります。
通常の氷河はゆっくりと年間数メートルから数十メートル程度移動しますが、サージ中の氷河は日に数メートル、場合によっては年間数キロメートルにも及ぶ速度で移動します。このような急激な前進は数ヶ月から数年間続いた後、氷河は再び静止期(休止期)に入ります。静止期は数十年に及ぶことがあります。
サージが発生するメカニズムとして、主に以下のような要因が考えられています。
- 氷河底面での融水の蓄積による潤滑効果の増大
- 氷河内部の熱的状態の変化(熱的転移モデル)
- 底面の堆積物層の変形
- 降雪量の変動による氷河厚の変化
世界的には、アラスカ、スバールバル諸島、パタゴニア、カラコルム山脈などでサージ型氷河が多く観察されています。氷河サージは下流域の洪水リスクを高めたり、海への氷の供給量を急増させたりするため、気候変動との関係においても重要な研究対象となっています。
使い方・例文
アラスカのヴァリエゲーテッド氷河は有名なサージ型氷河で、数年おきに急激な前進が観測され、氷河学者たちの重要な研究対象となっています。
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