氷河後退とは?
ひょうがこうたい
氷河後退とは、気温上昇などの影響で氷河の末端が縮小・消失していく現象で、地球温暖化の指標として世界的に注目されています。
氷河後退(ひょうがこうたい)とは、氷河の体積や面積が減少し、その末端(氷舌)が山側・陸側へ後退していく現象です。涵養(積雪による増加)より消耗(融解・蒸発・崩壊による損失)が上回る状態が続くと氷河は縮小します。
氷河の動態は気候の変化に敏感に反応するため、氷河後退は地球温暖化の進行を示す重要な指標のひとつとして科学的に広く観測されています。現在、世界各地の山岳氷河や極域の氷床で後退傾向が報告されており、特に20世紀後半以降その速度が加速しているとされています。
氷河後退がもたらす影響は多岐にわたります。
- 海面上昇——融解水が海に流入し、世界の海面水位を押し上げる
- 淡水資源の減少——氷河を水源とする河川の流量が長期的に減少し、下流域の農業・生活用水に影響が出る
- 生態系の変化——高山や極地の生態系が変化し、固有種の生息域が縮小する
- 地形の変化——氷河が後退した後に氷河湖が形成され、洪水(氷河湖決壊洪水)のリスクが高まる場合がある
世界的な観測データによれば、アルプス・ヒマラヤ・アンデス・アラスカなどの山岳氷河は過去100年あまりで著しく縮小しています。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)も氷河後退を温暖化の証拠として繰り返し指摘しており、国際社会の気候対策の議論に不可欠な概念となっています。
使い方・例文
「アルプス地方のスキーリゾートでは、氷河後退によって積雪量が減少し、経済的な打撃を受けている観光地が増えている」という形で環境・気候の話題に登場します。
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