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歯根破折とは?

しこんはせつ

歯根破折とは、歯の根の部分(歯根)にひびや割れが生じる状態で、重症の場合は抜歯が必要になることもある歯科疾患です。

歯根破折(しこんはせつ、Root Fracture)は、歯冠(見える部分)ではなく歯根(歯ぐきの中や顎骨に埋まっている部分)にひびや亀裂・破断が生じる状態を指します。歯の破折のなかでも特に治療が難しく、予後が不良となりやすい問題のひとつです。

原因は大きく二つに分けられます。一つは外傷性で、転倒・スポーツ事故・交通事故などの強い衝撃によって歯根が割れるケースです。もう一つは疲労性・医原性で、金属の土台(メタルコア)が入った神経のない歯に長年にわたって噛む力がかかり続けることで生じるマイクロクラックの蓄積が主因です。神経を取った歯(失活歯)は歯質が脆くなりやすく、特に垂直的な歯根破折(VRF)が起こりやすいとされています。

症状は歯根の破折位置や方向によって異なりますが、噛んだときの違和感・痛み・歯肉の腫れや膿の排出、レントゲンや歯科用CTで初めて確認されることもあります。診断にはCBCT(歯科用コーンビームCT)が有効です。

治療法は破折の程度・位置・感染の有無によって異なり、破折部が浅い・歯冠側であれば接着修復・意図的再植が試みられることもありますが、多くの垂直性歯根破折では抜歯が選択されます。歯根破折の予防には、神経を取った歯には適切なクラウン(被せ物)を装着し過度な咬合力を防ぐことが重要です。

使い方・例文

神経治療後に金属の土台を入れた歯が長年の使用で歯根破折を起こし、噛むたびに痛みを感じるようになった患者が歯科を受診する例は少なくありません。

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