新古典派総合とは?
しんこてんははそうごう
新古典派総合とは、ケインズ経済学と新古典派経済学の理論的枠組みを統合しようとした、20世紀中頃の経済学上の試みです。
新古典派総合(ネオクラシカル・シンセシス)は、ポール・サミュエルソンらが主導した、ケインズ経済学と新古典派経済学の融合を目指す理論的プログラムです。1950〜60年代にアメリカを中心に主流派経済学の中核をなし、経済学の教科書的体系として広く普及しました。
ケインズ経済学は、有効需要の不足が失業や不況をもたらすことを強調し、財政・金融政策による政府介入の有効性を説きます。一方、新古典派経済学は価格メカニズムによる市場の効率的な資源配分を重視し、長期的には経済が均衡に向かうと考えます。新古典派総合はこの両者を、短期と長期の区別で調和させようとしました。
具体的には、
- 短期:有効需要の変動によって産出量・雇用が変動するため、ケインズ的な需要管理政策が有効
- 長期:価格・賃金の柔軟な調整によって市場は均衡し、新古典派的な供給サイドの分析が妥当
ただし、1970年代のスタグフレーション(インフレと失業の同時進行)を理論的に説明できなかったことで批判を受け、マネタリズムや合理的期待形成学派の台頭により主流的地位を失いました。現代では行動経済学やニュー・ケインジアン経済学など、より精緻な理論が発展しています。
使い方・例文
大学の経済学の授業で学ぶIS-LMモデルや45度線分析は、新古典派総合の時代に体系化されたフレームワークです。
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