斑れい岩とは?
はんれいがん
地下深部でマグマがゆっくり冷えて固まった深成岩の一種で、輝石や斜長石を主成分とする黒っぽい粗粒の岩石です。
斑れい岩(はんれいがん、Gabbro)は、マグマが地下深くでゆっくりと冷却・固結した深成岩(plutonic rock)の一種です。主に斜長石と輝石(単斜輝石・直方輝石)から構成され、少量のかんらん石・角閃石・磁鉄鉱なども含まれます。色は黒〜暗灰色が多く、結晶が粗いのが特徴です。
岩石の分類上、斑れい岩は玄武岩と同じ塩基性(苦鉄質)岩石であり、化学組成はほぼ同じですが、生成環境の違いによって結晶サイズが大きく異なります。玄武岩が地表で急冷されて細粒になるのに対し、斑れい岩は地下で何万〜何十万年かけてゆっくり冷えるため、肉眼で識別できるほどの粗い結晶(数mm〜cm以上)が発達します。
斑れい岩の産出環境と特徴をまとめると以下のとおりです。
- 海洋地殻(海底)の下部を構成する主要な岩石の一つ
- 大陸地殻にも貫入岩体として産出する
- 比重が高く(約3.0前後)、珪長質の花崗岩(約2.7)より重い
- 研磨すると光沢が出るため、「ブラックグラニット」として建築・石材に利用される
日本では北海道・九州・東北などに産地があります。地球内部の組成を理解するうえで重要な岩石であり、地質調査や岩石学の研究対象としても高い価値があります。
使い方・例文
ビルの外装や墓石・カウンタートップに使われる黒い石材「ブラックグラニット」の多くは、実際には花崗岩ではなく斑れい岩です。また地質調査で海洋プレートの構造を研究する際に、斑れい岩が海洋地殻の深部層の証拠として登場します。
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