捕食者-被食者相互作用とは?
ほしょくしゃひしょくしゃそうごさよう
捕食者(食う側)と被食者(食われる側)の個体数が互いに影響し合いながら変動する、生態系の基本的な動態です。
捕食者-被食者相互作用(predator-prey interaction)は、ある生物種が別の生物種を捕食することで生じる個体数の相互依存的変動を指し、生態学における最も基本的な種間関係の一つです。
この動態を数理的に記述する代表的なモデルがロトカ・ヴォルテラ方程式(1920年代)です。モデルは次の仮定に基づきます。
- 被食者は捕食者がいなければ指数的に増加する
- 捕食者は被食者がいなければ指数的に減少する
- 捕食者と被食者の出会いの頻度は両者の密度の積に比例する
これにより個体数は周期的な振動を示します。被食者が増えると捕食者も増え、やがて被食者が食い尽くされ減少し、それに続いて捕食者も減少し、再び被食者が回復するサイクルです。
現実の生態系では、隠れ場所の存在、捕食者の多様な獲物選択、気候変動など多くの要因が加わり、単純な振動からはずれることが多いです。オオカミとヘラジカ、カナダオオヤマネコとカンジキウサギの個体数変動は自然界における実証的な例として広く引用されます。この相互作用は生物多様性の維持や生態系の安定化においても重要な役割を担います。
使い方・例文
シカの個体数が急増した地域にオオカミを再導入したところ、オオカミが増えるにつれシカが減少し植生が回復した事例が、捕食者-被食者相互作用の典型例として紹介されます。
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