本文へスキップ

成層圏突然昇温とは?

せいそうけんとつぜんしょうおん

成層圏突然昇温とは、北極や南極上空の成層圏の気温が数日間で急激に上昇する現象で、地上の厳冬や偏西風の乱れなどに影響を及ぼします。

成層圏突然昇温(せいそうけんとつぜんしょうおん、英: Sudden Stratospheric Warming / SSW)は、冬季の極域成層圏(高度約15〜50キロメートル)において、数日間のうちに気温30〜50度以上も急上昇する現象です。大気の大規模な力学的擾乱(じょうらん)が引き起こす顕著な気象イベントとして知られています。

通常、北極の冬季成層圏では「極渦(ポーラーボルテックス)」と呼ばれる強い西風の渦が冷たい空気を閉じ込めています。ところが対流圏からプラネタリー波(惑星規模の大気波動)が成層圏に伝わって極渦を乱すと、渦が弱体化・分裂し、急激な昇温が起こります。

成層圏突然昇温が発生すると、その影響は数週間〜1か月後に対流圏(地上付近の大気)にも波及することがあり、次のような影響が指摘されています。

  • 北半球の偏西風(ジェット気流)の蛇行や弱体化
  • 寒気の南下による北米・ヨーロッパ・日本などでの寒波
  • 気候予測精度への影響(長期予報の重要な要素)

北半球では冬季(1〜2月)に発生しやすく、南半球では頻度が低いとされています。近年は中長期の天候予測に活用する研究が進んでいます。

使い方・例文

「今年の冬は成層圏突然昇温が発生した影響で、1か月後に日本列島で寒波が強まる可能性がある」といった形で気象解説に登場する現象です。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語