成層圏とは?
せいそうけん
成層圏とは、地上約12kmから約50kmの高度に広がる大気の層で、オゾン層を含み高度とともに気温が上昇する特徴を持ちます。
成層圏(せいそうけん)は、地球の大気を高度によって区分した場合の一つの層で、対流圏の上(おおむね高度12km)から中間圏の下(おおむね高度50km)までの領域を指します。英語ではStratosphereと呼ばれ、フランスの気象学者レオン・テスラン・ド・ボールが20世紀初頭に発見・命名しました。
成層圏の最大の特徴は、高度が上がるにつれて気温が上昇するという点です。これは対流圏とは逆の性質で、オゾン層が太陽からの紫外線を吸収して熱を発生させることによります。この気温の逆転(気温逆転)のため、空気は垂直方向に混合されにくく、安定した「層状」の構造が保たれます。これが「成層」と名付けられた理由です。
成層圏には地球上の全オゾンの約90%が集中しており、これがオゾン層を形成しています。オゾン層は生物に有害な太陽紫外線(UV-B・UV-C)を吸収し、地球上の生命を守る役割を担っています。フロンガスなどの人工物質によるオゾン層破壊は、皮膚がんや生態系への影響をもたらすことが指摘され、モントリオール議定書などの国際的規制へとつながりました。
成層圏は大気が非常に薄く乾燥しているため、商業航空機は燃料効率の観点から対流圏上部〜成層圏下部(高度10〜12km)を飛行します。一方、成層圏気球や一部の偵察機は成層圏深部まで到達します。
使い方・例文
太陽光に長時間さらされるリスクが増すオゾン層の薄化は、南極や北極の上空で「オゾンホール」として観測されており、成層圏の状態が地上の生態系に直結することを示す身近な例です。
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