延髄とは?
えんずい
延髄とは、脳幹の最下部に位置し、呼吸・心拍・血圧など生命維持に不可欠な機能を調節する脳の部位です。
延髄(えんずい)は、脳幹を構成する三つの部位(中脳・橋・延髄)のうち最も下方にあり、脊髄と直接つながっている部分です。成人の延髄の長さはおよそ3センチメートルほどで、小さいながらも生命維持に直結する重要な機能を担っています。
延髄が制御する主な機能は以下のとおりです。
- 呼吸調節:呼吸中枢が存在し、血中の二酸化炭素濃度などに応じて呼吸のリズムをコントロールします
- 循環調節:心拍数・血圧を調節する心臓血管中枢があります
- 嚥下・嘔吐・咳・くしゃみ:これらの反射中枢が集まっています
- 舌・咽頭・喉頭の運動:飲み込みや発声に関わる筋肉を支配する脳神経核があります
延髄は左右の神経交叉(錐体交叉)が行われる場所でもあり、大脳左半球が右半身を、右半球が左半身を制御する理由の一端を担っています。延髄に重篤な障害が起きると呼吸や心拍が停止して致命的となるため、古くから「生命の中枢」と呼ばれてきました。交通事故や脳出血などで延髄が損傷を受けた場合は、即時の集中治療が必要です。
使い方・例文
「延髄への損傷は直ちに呼吸停止につながる危険がある」「CPRは延髄の呼吸中枢が機能しない状態でも人工的に酸素を供給するための措置です」のように使われます。
この用語をシェア
最終更新: