廃用症候群とは?
はいようしょうこうぐん
廃用症候群とは、長期間の安静や活動低下によって身体機能や精神機能が低下する状態の総称で、寝たきりの主要な原因となります。
廃用症候群(はいようしょうこうぐん)は、病気やけがによる長期安静・活動制限が引き起こす、全身の機能低下をまとめた概念です。「生活不活発病」とも呼ばれます。本来は安静が必要な治療中に、意図せず引き起こされることが多く、高齢者ほどリスクが高くなります。
- 筋肉・骨格:筋萎縮、筋力低下、骨密度低下、関節拘縮
- 循環器・呼吸器:起立性低血圧、心肺機能の低下、肺炎リスクの上昇
- 皮膚:褥瘡(床ずれ)の形成
- 精神・認知:うつ状態、認知機能の低下、せん妄
- 消化器・泌尿器:便秘、尿閉、尿路感染
発症すると回復に要する時間は安静期間よりもはるかに長くなることが多く、「1日の安静で回復に数日かかる」ともいわれます。予防には早期離床と積極的なリハビリテーションが有効であり、現代の医療では手術後や入院中でも可能な限り早く体を動かすことが推奨されています。
高齢社会において廃用症候群の予防と管理は重要な課題であり、介護予防や在宅リハビリの観点からも社会的な関心が高まっています。
使い方・例文
骨折で数週間入院した高齢者が、退院後に歩行困難になっていた場合、骨が治癒しても廃用症候群による筋力低下が進んでいたことが原因として疑われます。
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