本文へスキップ

廃刀令とは?

はいとうれい

廃刀令とは、明治政府が1876年に発した太政官布告で、軍人・警察官などを除く一般人が刀を帯刀することを禁止した法令です。

廃刀令(はいとうれい)は、明治9年(1876年)3月に明治政府が発した太政官布告(第38号)です。正式名称は「帯刀禁止令」とも呼ばれ、軍人・警察官・その他特定の職務を除いた者の帯刀(刀を腰に帯びること)を禁止しました。

江戸時代には武士階級だけが帯刀を許されており、刀は武士のアイデンティティの象徴でした。明治維新後、政府は士農工商の身分制度を廃止し(四民平等)、旧武士階級を「士族」として再編成しましたが、帯刀の慣習は続いていました。廃刀令はこの慣習を法的に終わらせ、近代国家にふさわしい軍と警察による治安維持体制への移行を促す措置でした。

廃刀令は士族の反発を招き、同年に西南戦争(1877年)の遠因の一つとなったとされています。また廃刀令と同時期に、士族への秩禄(家禄・賞典禄)が廃止される「秩禄処分」も行われており、士族の特権が総合的に失われていきました。

文化的な影響も大きく、帯刀禁止により刀鍛冶をはじめとする刀剣関連産業は大打撃を受けました。一方で刀は美術品・工芸品として再評価され、現代に至る日本刀保存・鑑賞の文化の礎となりました。

使い方・例文

「廃刀令が出されたことで、長年刀を帯びていた旧武士たちは大きな精神的衝撃を受けた」といった歴史の授業や時代小説の解説で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語