山谷風とは?
やまたにかぜ
山谷風とは、山地において昼と夜で風向きが逆転する局地的な風の総称で、地形と太陽放射の変化が生み出す自然現象です。
山谷風(さんこくふう)とは、山岳地帯において日中と夜間で風向きが周期的に変化する局地的な風のことです。「山風(やまかぜ)」と「谷風(たにかぜ)」の二種類を合わせた言葉で、それぞれ異なるメカニズムで発生します。
谷風(昼間):日中、斜面が太陽の日射によって温められると、その周辺の空気も温まって上昇気流が発生します。これにより、谷の底から山の斜面に沿って上方へ風が吹き上がります。これを「谷風」と呼びます。
山風(夜間):夜になると斜面からの放射冷却によって空気が冷やされ、密度が高くなった冷たい空気が斜面に沿って谷へと流れ下ります。これを「山風」と呼びます。
山谷風の主な特徴と影響は以下のとおりです。
- 山岳地帯では晴れた日ほど顕著に現れる
- 登山者にとって天候変化の目安となり、安全管理に活用される
- 山間部の農業(果物の栽培など)や気温環境に影響を与える
- 大気汚染物質や花粉の拡散・蓄積にも関係する
山谷風は、海陸風(海と陸の温度差で生じる風)と並んで、局地的な気候を形成する代表的な現象です。気象学では「地形性局地風」として分類され、山岳気象の理解に欠かせない概念です。
使い方・例文
登山中に昼前後から山の上に向かって風が吹き始め、夕方から夜にかけて冷たい風が谷へ吹き下りてくるのが、山谷風の典型的な体験例です。
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