小マゼラン雲とは?
しょうまぜらんうん
小マゼラン雲とは、天の川銀河の近傍に位置する不規則矮小銀河で、南半球の夜空に肉眼で見える大マゼラン雲の伴銀河です。
小マゼラン雲(しょうマゼランうん、Small Magellanic Cloud、略称SMC)は、天の川銀河の衛星銀河のひとつで、きょしちょう座からほうおう座にかけての領域に広がる不規則矮小銀河です。地球からの距離は約20万光年で、大マゼラン雲(約16万光年)より遠くにあります。
大航海時代のポルトガルの探検家フェルディナンド・マゼランが世界周航中に記録したことで欧米に広まり、その名が付けられましたが、南半球の先住民族には古くから知られた存在でした。現在では大マゼラン雲とともに「マゼラン雲」として親しまれています。
小マゼラン雲の主な特徴は次の通りです。
- 直径は約7000光年で、天の川銀河の約15分の1程度の小さな銀河
- 重元素(鉄など)の含有量が少なく、宇宙初期の銀河に似た組成を持つ
- 大マゼラン雲と重力的に相互作用しており、「マゼラン流(マゼランストリーム)」と呼ばれるガスの尾を天の川銀河に向けて引き伸ばしている
- 活発な星形成が続いており、若い青色星や輝線星雲が豊富
南半球では肉眼で雲のような光のかたまりとして確認でき、南米・アフリカ・オーストラリア・ニュージーランドなどでは夜空の著名な見どころです。天文学的には、近距離で詳細な観測ができる銀河として、星の進化・銀河の相互作用・ケフェイド変光星の距離測定など、多くの研究に活用されています。
使い方・例文
南半球の暗い夜空では、大マゼラン雲のそばに小ぶりな光の塊として小マゼラン雲が見えます。オーストラリアやニュージーランドへ旅行した際に南の空を眺めると、肉眼でその存在を確認できます。
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