マゼラン雲とは?
まぜらんぐも
マゼラン雲とは、南半球の夜空に肉眼で見える、天の川銀河に最も近い銀河群のことです。
マゼラン雲は、天の川銀河(銀河系)の伴銀河であり、南半球から肉眼で観測できる二つの不規則銀河です。大マゼラン雲(LMC)と小マゼラン雲(SMC)の二つからなります。
大マゼラン雲は地球から約16万光年、小マゼラン雲は約20万光年の距離にあります。どちらも天の川銀河の重力に捕捉されており、長い時間をかけて銀河系の周囲を公転していると考えられています。名称は、16世紀に世界一周航海を行ったポルトガルの探検家フェルディナンド・マゼランの乗組員がヨーロッパに紹介したことに由来しますが、南半球の先住民には古くから知られていました。
マゼラン雲は天文学上きわめて重要な研究対象です。主な特徴として以下のものがあります。
- 大マゼラン雲には活発な星形成領域「タランチュラ星雲」がある
- 1987年に大マゼラン雲内で肉眼で見える超新星(SN 1987A)が観測された
- 距離が比較的近く、銀河の構造や星の進化を詳しく研究できる
- 天の川銀河との相互作用により、「マゼラン流」と呼ばれるガスの流れが形成されている
現代の観測により、マゼラン雲は銀河系に束縛されておらず、初めて銀河系近傍を通過中である可能性も指摘されています。
使い方・例文
南半球(オーストラリアやチリなど)を旅行した際に、夜空に雲のように見える天体として「マゼラン雲が見えた」と語られることが多いです。
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