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尊厳死とACPとは?

そんげんしとえーしーぴー

尊厳死とACPとは、人生の終末期に本人の意思を尊重した医療・ケアを実現するための概念と事前の話し合いプロセスを指す、密接に関連した二つの重要なテーマです。

尊厳死とは、回復の見込みがない終末期において、延命のみを目的とした過剰な医療行為を行わず、本人が望む自然な形で生を終えることを指します。日本では法的に明確な定義は確立されていませんが、尊厳ある死を求める考え方は社会的に広まっており、終末期医療のあり方を巡る議論の中心的なテーマとなっています。

ACP(Advance Care Planning:アドバンス・ケア・プランニング)は、本人・家族・医療者が繰り返し話し合いを重ね、将来の医療・ケアに関する意思や価値観を共有・記録するプロセスです。厚生労働省は2018年の「人生会議」普及促進とともに、ACPを終末期医療の重要な指針として位置づけています。

ACPで話し合われる主な内容には以下があります。

  • 心肺蘇生・人工呼吸器・胃瘻などの処置についての意向
  • 療養場所(病院・自宅・施設)の希望
  • 緩和ケアや苦痛緩和に関する優先事項
  • 意思決定ができなくなった場合の代理人の指定

尊厳死とACPは、本人の意思を医療・ケアの中心に置くという点で密接に結びついています。事前に十分な話し合いを行うことで、本人の望む最期を実現しやすくなるとともに、家族や医療者が判断を迫られる際の精神的負担も軽減されます。

使い方・例文

がんの終末期を迎えた患者が「できる限り自然に逝きたい」という思いをACPの場で家族と医療チームに伝えており、その意向に基づいて心肺蘇生を行わない方針(DNAR)が尊厳死の考えに沿って選択された。

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