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多形紅斑とは?

たけいこうはん

多形紅斑とは、皮膚に「標的状」と呼ばれる特徴的な赤い発疹が生じるアレルギー性の炎症疾患で、感染症や薬剤が引き金となることが多い疾患です。

多形紅斑(たけいこうはん、英: erythema multiforme)とは、皮膚や粘膜に多様な形態の発疹急性に出現する炎症性疾患です。最大特徴は「標的(ターゲット)病変」と呼ばれる同心円状の皮膚病変で、中心部の暗赤色の領域、その周囲の浮腫性の輪、さらに外側の赤い輪という三つの層からなる的の形に見える発疹が典型的です。

主な発症原因には以下があります。

  • 感染症:単純ヘルペスウイルス(HSV)が最も多く、マイコプラズマ肺炎なども原因となる
  • 薬剤:抗生物質・解熱鎮痛薬・抗けいれん薬などによる薬剤過敏反応
  • その他:自己免疫疾患・悪性腫瘍が背景にある場合も

症状の範囲と重症度によって、皮膚限局型(軽症)と粘膜を伴う重症型(スティーブンス・ジョンソン症候群)に区別されます。スティーブンス・ジョンソン症候群は全身の粘膜(口腔・眼・外陰部)や皮膚が広範に剥離・潰瘍化する重篤な病態で、入院治療が必要となります。

軽症の多形紅斑は自然軽快することも多く、原因薬剤の中止・対症療法(ステロイド外用など)で管理されます。ヘルペス関連の再発例では抗ウイルス薬の予防的投与が行われることもあります。早期に原因を特定し、適切に対処することが重要です。

使い方・例文

皮膚に特徴的な的状の発疹が生じた際に診断名として登場します。「薬を飲み始めてから体に標的のような発疹が出て、多形紅斑と診断された」のように使います。

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