和光同塵とは?
わこうどうじん
和光同塵とは、自分の才能や知識を隠して世俗に溶け込み、目立たず謙虚に生きることを意味する四字熟語です。
「和光同塵(わこうどうじん)」は、自分の優れた才知や徳を表に出さず抑え、俗世間の人々と同じように謙虚に生きる姿勢を意味する四字熟語です。「光を和らげ、塵(じん)と同じくする」という意から、優れた者があえて能力を隠して周囲に馴染むことを表します。
語源は老子(『道徳経』)の言葉「和其光、同其塵(その光を和らげ、その塵に同じうす)」にあります。老子思想における「無為自然」の考え方と結びついており、才能をひけらかさず自然体で生きることを理想とする教えです。
仏教では「和光同塵」を菩薩や仏が衆生を救うために、あえて俗世に身を置いて人々の中に溶け込む姿と解釈します。この仏教的解釈は「権現(ごんげん)」信仰とも関連しており、神仏が人間の姿で現れることを指す用語としても用いられました。
現代における主な使われ方は以下のとおりです。
- 有能な人物があえて才能を抑えて目立たない姿勢をとること
- 高い地位の人が一般の人々と同じ目線で交わること
- 謙虚さと協調性を重んじる処世術の理想形として
類義語には「韜光養晦(とうこうようかい)」などがあります。「出る杭は打たれる」という日本的処世観とも親和性が高い語です。
使い方・例文
文章中では「彼は和光同塵の生き方を貫き、豊かな知識を持ちながらも決して驕らなかった」のように、謙虚な生き方を描写する際に用いられます。
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