老子とは?
ろうし
老子とは、中国春秋時代の思想家で道家の創始者とされる人物、またはその思想をまとめた書物『老子』(道徳経)のことを指します。
老子(ろうし)とは、中国の古代思想家であり、道家(どうか)の開祖とされる人物です。姓は李(り)、名は耳(じ)、字は聃(たん)ともいわれ、「老子」は「老いた先生」を意味する尊称です。実在については諸説あり、春秋時代(紀元前6〜5世紀ごろ)の人物とされますが、生没年や詳細な経歴は明らかではありません。
老子の思想の中心は「道(タオ)」です。道とは宇宙万物の根本原理であり、言葉で説明しきれない無限の存在として捉えられます。主な思想の特徴は次のとおりです。
- 無為自然(むいしぜん):作為を排し、自然のままに従う生き方を理想とする
- 柔弱謙下:水のように柔らかく低いところに留まることの強さを説く
- 小国寡民:規模の小さな共同体での素朴な生活を理想の社会として描く
- 知足:足るを知ることで心の安定を得るという考え方
老子の思想は弟子の荘子とともに「老荘思想」と呼ばれ、後の中国哲学・宗教(道教)・文学・芸術に深い影響を与えました。また日本にも伝わり、禅や武道・茶道の精神にも通じる考え方として受け継がれています。
著書とされる『老子』(別名『道徳経』)は、全81章・約5,000字の簡潔なテキストでありながら、今日も世界で広く読まれている古典のひとつです。
使い方・例文
「上善は水の如し」という有名な言葉は老子の教えから来ており、社会や哲学を学ぶ場面でよく引用されます。
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