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北アメリカ星雲とは?

きたあめりかせいうん

はくちょう座に位置する散光星雲で、北アメリカ大陸に似た形から名づけられた美しい天体です。

北アメリカ星雲NGC 7000)は、はくちょう座の方向に位置する大型の散光星雲です。地球からの距離はおよそ1,600〜2,000光年とされており、見かけの大きさは満月の4倍以上に及ぶ巨大な天体ですが、表面輝度が低いため肉眼で見るのは難しく、透明度の高い暗い空と双眼鏡が望ましいとされています。

その名前はガス雲の形が北アメリカ大陸の輪郭に酷似していることに由来します。特に「メキシコ湾」に相当する暗い領域(暗黒星雲「ウォール」)が大陸のくびれを形成しており、写真撮影ではこの形状が鮮明に浮かび上がります。

北アメリカ星雲を輝かせている主な電離源については長年議論がありましたが、近年の研究では周辺に存在する高温の大質量星がガスを電離させていると考えられています。星雲内部では新しい星の誕生(星形成)が活発に進行しており、赤外線観測によって多数の若い星や原始星が発見されています。

天文写真の被写体として非常に人気が高く、水素アルファ(Hα)フィルターを使うと赤い水素のガスが美しく浮かび上がります。隣接するペリカン星雲(IC 5070)とは実際につながった一体の星雲であると考えられています。

使い方・例文

アマチュア天文家が長時間露光の天体写真を撮影する際、「北アメリカ星雲を撮った」という形でSNSや天文誌に投稿することが多く、その大陸に似た形から話題になる天体です。

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