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勾配抵抗とは?

こうばいていこう

勾配抵抗とは、坂道を走行・移動する際に重力の分力として生じる、進行方向と逆向きの抵抗力のことです。

勾配抵抗(Grade Resistance)は、傾斜のある路面や線路を登るとき、車両や列車が重力の作用によって受ける抵抗成分です。車両の重量をW、傾斜角をθとすると、勾配抵抗はW × sin θ で表されます。勾配が緩やかな場合はtan θ(勾配の千分率「‰(パーミル)」)で近似されることが多いです。

鉄道では勾配は「‰(パーミル)」で表示します。1000m進むごとに何メートル高さが変わるかを示し、例えば10‰(パーミル)は1000mで10m上昇することを意味します。道路では「%(パーセント)」表示が一般的です。

勾配抵抗が重要になる場面は多くあります。

  • 鉄道の急勾配区間:山岳路線では粘着力(車輪とレールの摩擦)の限界に近いため、補助機関車やアプト式歯車軌道が用いられることがある
  • 電気自動車・ハイブリッド車の回生ブレーキ:下り勾配での勾配抵抗を活用してエネルギーを回収する
  • トラック輸送:急勾配の長い下り坂では過熱によるブレーキ失効(フェード)を防ぐ運転が必要

勾配抵抗は走行抵抗全体の中では「曲線抵抗」「空気抵抗」「機械的摩擦抵抗」とともに考慮されます。車両の設計や路線計画において必要な牽引力・出力を求める計算の基礎となる概念です。

使い方・例文

新幹線が山岳トンネルに向かう急勾配を登るとき、勾配抵抗が大きくなる分だけモーターへの出力を増やして速度を維持する制御が自動的に行われます。

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