ラック式鉄道とは?
らっくしきてつどう
ラック式鉄道とは、急勾配を走るために線路中央に歯形レール(ラック)を設置し、車両側の歯車(ピニオン)と噛み合わせて急坂を走行する鉄道方式です。
ラック式鉄道(ラックしきてつどう)とは、通常の鉄道では登れないような急勾配を走行するために、線路の中央に歯形状のラックレール(ラック)を敷き、車両に搭載した歯車(ピニオン)を噛み合わせることで推進力を得る特殊な鉄道です。「歯軌条鉄道」とも呼ばれます。
通常の鉄道は車輪とレールの摩擦力で推進・制動を行いますが、勾配が急になると車輪が空転・滑走して走行できなくなります。ラック式はこの問題をラックとピニオンの噛み合いで解決しており、100パーミル(1000メートルで100メートル上昇)を超える急勾配も走行可能です。
ラック式鉄道の代表的な方式には以下があります。
- アプト式:複数枚の歯を持つラックを使用し、日本でも信越本線碓氷峠区間などで採用されていた
- リッゲンバッハ式:はしご状のラックを使用し、スイスなどで普及
- シュトループ式:単純な歯形ラックを使用する方式
日本では大井川鐵道井川線(南アルプスあぷとライン)がアプト式を現役で採用しており、観光路線として知られています。スイスのユングフラウ鉄道やブリエンツ・ロートホルン鉄道など、山岳観光鉄道として世界各地で活躍しています。
使い方・例文
静岡県の大井川鐵道井川線では、急勾配区間でラック式(アプト式)を採用しており、車両の床下で歯車がラックレールと噛み合いながら山の中を登っていく様子が観光の見どころとなっています。
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