副腎髄質とは?
ふくじんずいしつ
副腎髄質とは、副腎の内側に位置する組織で、ストレス時にアドレナリンやノルアドレナリンを分泌し、心身を緊急対応状態へ導く内分泌器官です。
副腎(ふくじん)は腎臓の上部に位置する小さな内分泌腺で、外側の副腎皮質と内側の副腎髄質(ふくじんずいしつ)に分かれています。副腎髄質は胚発生的に神経堤由来であり、交感神経節が変化した特殊な組織です。
副腎髄質の主な機能は、カテコールアミンと総称されるホルモンを血液中に分泌することです。主に産生されるのは以下の2種類です。
- アドレナリン(エピネフリン):心拍数・血圧の上昇、血糖値の上昇、気管支拡張などを引き起こし、全身をすばやく行動できる状態にする
- ノルアドレナリン(ノルエピネフリン):血管収縮・血圧上昇に強く関与し、神経伝達物質としても機能する
これらのホルモンはストレス・運動・低血糖などの刺激を受けた交感神経系の指令によって数秒〜数分以内に急速に放出されます。「闘うか逃げるか(Fight-or-Flight)」反応として知られる緊急時の身体変化の中枢的な担い手です。
副腎髄質の腫瘍(褐色細胞腫)はカテコールアミンを過剰分泌し、高血圧・動悸・発汗・頭痛などを引き起こします。内分泌外科・高血圧の鑑別診断において重要な疾患です。
使い方・例文
スポーツの試合前や突然の危険に直面した瞬間に心臓がドキドキし、手に汗をかくのは、副腎髄質がアドレナリンを素早く分泌して身体を戦闘・逃走モードに切り替えているためです。
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