ノルアドレナリンとは?
のるあどれなりん
ノルアドレナリンとは、神経系と副腎で産生され、心拍数や血圧の上昇・覚醒・集中力に関わる神経伝達物質兼ホルモンです。
ノルアドレナリン(ノルエピネフリンとも呼ばれる)はカテコールアミン系の生体活性物質で、交感神経末端から神経伝達物質として放出されるほか、副腎髄質からホルモンとして血中に分泌されます。アドレナリンの前駆体でもあり、ドーパミンからドーパミンβ-水酸化酵素の作用によって合成されます。
ノルアドレナリンの主な生理作用は次のとおりです。
- 血管を収縮させ、血圧を上昇させる
- 心拍数を増加させ、心臓の収縮力を高める
- 脳内では覚醒・注意・集中力を高める
- ストレス応答(「闘争か逃走」反応)を促進する
- 脂肪分解を促進し、エネルギー供給を高める
精神医学的な観点では、うつ病においてノルアドレナリンの機能低下が関与するとされており、SNRIやノルアドレナリン再取り込み阻害薬などの抗うつ薬は、シナプス間隙のノルアドレナリン濃度を高めることで効果を発揮します。また、ADHD(注意欠如・多動症)の治療薬も前頭前野のノルアドレナリン系に作用することが知られています。
集中治療領域では、敗血症性ショックなどで血圧低下が著しい場合に、昇圧剤として静脈注射で投与されることがあります。
使い方・例文
緊張や興奮した場面でノルアドレナリンが分泌されると血圧が上がり、心拍が速くなります。また、うつ病の治療薬の作用機序を説明する際にも登場する物質です。
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