冥王代とは?
めいおうだい
冥王代とは、地球誕生直後から約40億年前までの約5億年間を指す地質時代の最初期区分です。
冥王代(めいおうだい、Hadean)とは、地球が誕生した約46億年前から、最古の岩石記録が残り始める約40億年前までの期間を指す地質時代の区分です。英語名「Hadean」はギリシャ神話の冥界の神「ハデス」に由来し、当時の地球が灼熱の地獄のような環境であったことを示しています。
冥王代の地球は現在とまったく異なる姿をしていました。形成初期には巨大な天体衝突(ジャイアント・インパクト)が月を生み出したと考えられており、表面は広大なマグマオーシャン(溶岩の海)に覆われていました。その後、地表が冷却されると原始的な地殻が形成され始めましたが、隕石が頻繁に衝突する「後期重爆撃期(LHB)」と呼ばれる時代もこの期間に含まれます。
冥王代の地質記録はほとんど残っていませんが、オーストラリアのジャック・ヒルズで発見されたジルコン鉱物の粒子が約44億年前のものとされ、当時すでに液体の水が存在していた可能性を示す証拠として注目されています。
生命の誕生がいつ頃かについては諸説ありますが、冥王代末期から次の冥古代にかけて最初の生命が生まれた可能性を示す研究も存在します。冥王代は岩石による直接証拠が乏しいため、惑星科学・同位体化学・シミュレーションなど多分野の知見を組み合わせて研究されている時代です。
使い方・例文
地球史の年表を学ぶ授業や書籍で、「約46億〜40億年前の地球がどのような環境だったか」を説明する文脈で登場します。
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