傍大動脈リンパ節とは?
ぼうだいどうみゃくりんぱせつ
傍大動脈リンパ節とは、腹部大動脈および下大静脈に沿って存在するリンパ節群で、腹部・骨盤内臓器からのリンパを集める重要なリンパ節です。
傍大動脈リンパ節(ぼうだいどうみゃくリンパせつ)は、腹部を縦走する腹部大動脈とその右側を走る下大静脈の周囲に分布するリンパ節群の総称です。「後腹膜リンパ節」「腰リンパ節」とも呼ばれます。
リンパ節はリンパ管の途中に存在する関所のような器官で、リンパ液(組織液)をろ過し、細菌・ウイルス・異常細胞を捕捉する免疫の拠点です。傍大動脈リンパ節は腹部・骨盤内の広い範囲から流れ込むリンパの主要な集合点であり、次のような臓器からのリンパを受け取ります。
- 腎臓・副腎・尿管
- 卵巣・精巣(性腺)
- 子宮・子宮附属器
- 下部消化管の一部
臨床的に傍大動脈リンパ節が注目されるのは、主にがんのリンパ節転移との関連です。卵巣がん・子宮頸がん・子宮体がん・腎細胞がん・精巣腫瘍・大腸がんなどが進行すると、傍大動脈リンパ節への転移が生じやすく、CT・MRI・PETなどの画像検査でリンパ節の腫大として確認されます。
また、婦人科がんや泌尿器科がんの手術では、傍大動脈リンパ節郭清(リンパ節を系統的に切除すること)が行われる場合があり、病期(ステージ)の決定や再発予防に役立てられます。
使い方・例文
卵巣がんの術後に行うCT検査で傍大動脈リンパ節の腫大が認められた場合、がんの転移が疑われ、追加治療の方針を検討することになります。
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