関所とは?
せきしょ
関所とは、日本の前近代において交通の要衝に設けられた検問施設で、人・物・武器の通行を監視・管理するために機能しました。
関所(せきしょ)とは、奈良時代以降の日本において、山の峠・川の渡し場・街道の要衝など交通の急所に設置された公的な検問・通行管理施設です。中央政府や領主が設置・管理し、その土地を通行する人や物を監視・徴税・規制する機能を果たしました。
関所が果たした役割は時代によって変化しました。古代の関所(関・せき)は中央政府が軍事・行政目的で設けたものが中心でしたが、中世・近世になると各地の武将・大名が独自に設け、「入鉄砲に出女」(武器の流入と女性の無断退去を特に厳しく取り締まる)という言葉に象徴される江戸幕府の治安・政治統制の要となりました。
関所の主な機能には以下があります。
- 通行手形(現在のパスポートに相当する文書)の確認
- 武器・禁制品の持ち込み・持ち出しの検査
- 女性の無断通行の取り締まり(大名の妻子が江戸から逃げることを防ぐ)
- 通行税の徴収
代表的な関所として、箱根関所・新居関所・碓氷関所などが知られています。明治2年(1869年)、新政府によって全国の関所は廃止されました。現在では観光地として復元・保存されている関所も多く、歴史教育や地域文化の拠点となっています。
使い方・例文
東海道を旅する人々は箱根関所で通行手形を提示し、役人の検査を受けてから峠を越えることが義務付けられていました。現代の国境審査のような場面で関所という言葉が比喩的に使われることもあります。
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