主ゼンマイとは?
しゅぜんまい
主ゼンマイとは、機械式時計のエネルギー源となるバネ状の部品で、巻き上げた弾性力を動力として歯車列に伝える役割を担います。
主ゼンマイ(メインスプリング)とは、機械式時計の動力源となる薄く細長いバネ(スプリング)で、香箱と呼ばれるケースの中に渦巻き状に収められています。時計の針を動かすすべての力はこの主ゼンマイから供給されます。
主ゼンマイの仕組みはシンプルです。リュウズを回すか自動巻きローターが回転することで、ゼンマイが香箱の内側に巻き取られ、ばね特有の弾性エネルギーが蓄積されます。この弾性力が徐々に解放されながら香箱ドラムを回転させ、輪列(歯車列)→テンプ(調速器)へとエネルギーが伝達されて針が動きます。
素材には硬くしなやかな特殊合金(炭素鋼・コバルト合金など)が使われます。現代の高級機械式時計では、錆びにくく巻き癖がつきにくいニオビウム・コバルト合金系のゼンマイが採用されることもあります。主ゼンマイの厚さ・幅・長さはトルクと駆動時間(パワーリザーブ)に直結するため、時計メーカーはこれらを精密に設計します。
ゼンマイが完全に巻かれた状態と解放直前の状態ではトルクに差が生じるため、これを均等化する「定力装置(コンスタントフォース)」を組み込む高級機も存在します。主ゼンマイは機械式時計の心臓部ともいえる重要部品です。
使い方・例文
自動巻き腕時計を長期間放置すると止まってしまうのは、主ゼンマイのエネルギーが使い切られるためです。リュウズを数十回巻くか、腕に装着して動かすことで再び動き始めます。
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