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脱進機とは?

だっしんき

脱進機とは、時計心臓部にある機構で、ゼンマイや錘の動力を一定の間隔で区切って歯車の動きを制御し、時計が正確に時を刻めるようにする装置です。

脱進機(エスケープメント、escapement)は、機械式時計において動力の流れを規則正しく断続させる機構です。ゼンマイや錘の動力はそのままでは一気に解放されてしまいますが、脱進機がこのエネルギーを細かく区切って放出することで、歯車が一定のリズムで動き続けます。

脱進機の基本構造は次の主要部品から成り立っています。

  • がんぎ車(エスケープメントホイール):特殊な形状の歯を持つ歯車
  • アンクル(レバー):がんぎ車の歯と噛み合うツメを持ち、振り子や天輪の動きと連動して往復運動する部品
  • 天輪(バランスホイール)または振り子:一定周期で往復する振動子

脱進機の種類は時計の発展とともに進化してきました。代表的なものとして、振り子時計に用いられるアンクル脱進機、腕時計に広く使われるスイスレバー式脱進機、高精度を誇るデテント(クロノメーター)式脱進機などがあります。

脱進機の精度は時計全体の精度に直結するため、高級機械式時計の製造では脱進機の設計・加工・調整が最も重要な工程の一つとされています。現代においてもメカニカルウォッチへの関心が高まるなか、脱進機の設計革新が各時計メーカーの技術競争の焦点となっています。

使い方・例文

「スイスの高級時計ブランドが独自開発した脱進機は、耐衝撃性と精度を両立させる最新技術として注目されています」といった文脈や、時計修理・機械式時計の解説記事で登場します。

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