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ワジとは?

わじ

ワジとは、乾燥地帯に見られる、雨期だけ水が流れる涸れ川や河床のことです。

ワジ(Wadi)とは、アラビア語に由来する地理用語で、アラビア半島・北アフリカ・中東などの乾燥・半乾燥地帯に多く存在する涸れ川(かれかわ)を指します。普段は砂礫や岩石が広がる乾燥した谷ですが、季節的な降雨があると大量の水が一気に流れ込み、短期間だけ川として機能します。

ワジの形成は、乾燥地帯特有の激しい集中豪雨侵食作用によって進みます。雨水は浸透しにくい硬い地盤の上を一気に流れ、深い谷地形を刻みます。流れは急激で土砂も多く含むため、鉄砲水(flash flood)が生じやすく危険を伴うこともあります。

ワジの特徴を整理すると以下のようになります。

  • 平時は水が存在しない「涸れ川」状態
  • 降雨後は急激な増水が起こる
  • 地下水脈や湿った砂質の土壌が残ることがある
  • オアシスや農地の水源として歴史的に利用されてきた

ワジはサハラ砂漠やアラビア半島のみならず、イスラエル(ナハル)、ヨルダン、イランなどにも広く分布しており、地域によって呼称が異なります。水資源の乏しい地域では、ワジ沿いに集落が形成され、地下水の採取やダム建設による水の蓄積が行われてきました。乾燥地帯の地理・水文学を理解するうえで重要な概念です。

使い方・例文

サハラ砂漠を旅する際に乾燥した広い谷を渡る場面で「このワジは雨季になると激流になる」と現地ガイドが説明する、といった文脈で登場します。

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