ローム層とは?
ろーむそう
ローム層とは、火山灰が風化・堆積してできた赤褐色の粘土質土層で、関東地方の台地に広く分布する地質学上の層です。
ローム層(loam層)とは、火山灰を主体とする堆積物が長い年月をかけて風化・変質した赤褐色の土層です。「ローム(loam)」は本来、砂・シルト・粘土がほぼ均等に混ざった農業的に優れた土壌を指す言葉ですが、日本の地質学では特に火山灰起源の風化土を指すことが多く、関東ローム層が最もよく知られています。
関東ローム層は、主に富士山・箱根・浅間山などの火山から噴出した火山灰が、数十万年前から数万年前にかけて関東平野の台地上に積もり、それが酸化・粘土化したものです。層は複数の時代に分かれており、上位から赤城ローム・武蔵野ローム・下末吉ローム・多摩ローム層などが知られています。
ローム層の特徴として以下が挙げられます。
- 赤褐色から茶褐色で、酸化鉄を多く含む
- 粘性が高く透水性が低い
- 有機物が少なく農業には不向きだが、遺跡の保存状態が良い
- 建設工事では軟弱地盤として扱われることがある
考古学的には、ローム層の中から旧石器時代の遺物が発見されることがあり、日本の先史研究において重要な地層です。また切り通しや崖面でよく観察されます。
使い方・例文
関東地方の台地で道路工事や宅地造成が行われる際に、「ローム層が出てきた」という記述が地質調査報告書に登場します。また、旧石器時代の発掘現場でも層位基準として使われます。
この用語をシェア
最終更新: