レボチロキシンとは?
れぼちろきしん
甲状腺ホルモンの合成型製剤で、甲状腺機能低下症の患者に不足しているホルモンを補い、代謝を正常に保つために投与される薬です。
レボチロキシン(Levothyroxine)は、甲状腺ホルモンのひとつであるチロキシン(T4)の合成型製剤です。甲状腺機能低下症(橋本病によるものを含む)、甲状腺切除後の補充療法、クレチン症などの治療に使用されます。日本では「チラーヂンS」などの商品名で広く処方されています。
甲状腺ホルモンは全身の代謝・体温調節・心機能・神経機能などに深く関わっています。甲状腺機能が低下するとホルモンが不足し、倦怠感・体重増加・寒がり・便秘・皮膚の乾燥・思考力の低下などの症状が現れます。レボチロキシンを補充することで、これらの症状を改善します。
服用にあたっての注意点は次のとおりです。
- 朝食前(空腹時)の服用が吸収効率を高める
- カルシウム製剤・鉄剤・一部の胃薬と同時服用すると吸収が妨げられる
- 過剰投与では動悸・体重減少・骨密度低下などが起こりうる
- 甲状腺ホルモン値(TSH・FT4)を定期的に測定して用量を調節する
レボチロキシンはT4として投与されますが、体内で活性型のT3に変換されて機能します。原則として一生涯の服用が必要なケースが多く、自己判断での中止は症状再発につながるため、医師の管理のもとで継続することが大切です。
使い方・例文
橋本病と診断された患者が毎朝食前にレボチロキシンを服用し、定期的に血液検査でTSH値を確認しながら投与量を調整するという場面でよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: