リケッチアとは?
りけっちあ
リケッチアとは、細菌とウイルスの中間的な性質をもつ偏性細胞内寄生菌で、ダニやノミなどの節足動物を媒介として人に感染する病原体です。
リケッチアは、グラム陰性の偏性細胞内寄生菌であり、宿主細胞の外では増殖できない点でウイルスに似ているものの、細胞壁をもち代謝系も備えた細菌の一種です。アルファプロテオバクテリア綱に属し、大きさは0.3〜1マイクロメートル程度と通常の細菌より小さいのが特徴です。
感染経路の大きな特徴は、ダニ・シラミ・ノミ・ツツガムシといった節足動物(ベクター)が媒介する点にあります。ベクターが吸血する際に皮膚に排泄物や唾液腺成分が接触し、そこから宿主細胞内へ侵入して増殖します。細胞内では主に細胞質やときに核内に寄生します。
代表的な疾患には以下のものがあります。
- 発疹チフス(Rickettsia prowazekii、シラミ媒介)
- ロッキー山紅斑熱(Rickettsia rickettsii、ダニ媒介)
- 日本紅斑熱(Rickettsia japonica、ダニ媒介、日本固有)
- ツツガムシ病(Orientia tsutsugamushi、ツツガムシ媒介)
治療にはドキシサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬が有効です。ペニシリンは効かないため、診断が重要です。野外活動時のダニ対策・防虫対策が感染予防の基本となります。
使い方・例文
登山やキャンプ後に高熱と発疹が現れた場合、ダニに刺されたことが疑われる際にリケッチア感染症の検査が行われます。
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