テトラサイクリン系抗菌薬とは?
てとらさいくりんけいこうきんやく
広域スペクトルを持つ抗生物質の一群で、細菌のタンパク質合成を阻害することで感染症を治療します。
テトラサイクリン系抗菌薬とは、細菌のリボソーム(30Sサブユニット)に結合してアミノアシルtRNAの結合を阻害し、タンパク質の合成を止めることで静菌的に作用する抗生物質の一群です。1948年にクロルテトラサイクリンが発見されたのが起源で、その後テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンなどが開発されました。
グラム陽性菌・陰性菌に加え、細胞内に寄生するリケッチア、クラミジア、マイコプラズマにも有効であるため、広域スペクトル抗生物質として位置づけられます。特にドキシサイクリンは現在も幅広い感染症に使用されており、マラリアの予防・治療薬としても重要です。
主な適応症には、ニキビ(アクネ菌)、マイコプラズマ肺炎、クラミジア感染症、ライム病、リケッチア感染症などがあります。ドキシサイクリンは炭疽菌感染やコレラの治療にも用いられます。
副作用として、歯の変色(8歳未満の小児への影響)や骨の発育障害があるため小児・妊婦への使用は原則禁忌です。また食道潰瘍を防ぐため、十分な水とともに服用することが推奨されます。日光過敏症も生じやすいため、服用中の強い紫外線曝露に注意が必要です。
使い方・例文
マイコプラズマ肺炎と診断された成人にドキシサイクリンが処方された。ニキビ(アクネ)の治療でも、ミノサイクリンなどテトラサイクリン系の内服薬が皮膚科で使われることが多い。
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