ヤママユガ科とは?
やままゆがか
大型の蛾の仲間で、幼虫が絹糸に似た繊維を持つ繭を作ることで知られる昆虫のグループです。
ヤママユガ科(Saturniidae)は、チョウ目に属する蛾の一科で、世界に2,000種以上が分布する大きなグループです。日本ではヤママユ(天蚕)やクスサン、オオミズアオなどが代表的な種として知られています。
最大の特徴は成虫の大きさで、種によっては翅を広げると20センチメートルを超えるものもあります。翅には美しい模様や「眼状紋(がんじょうもん)」と呼ばれる目玉に似た斑紋をもつ種が多く、天敵を驚かせる役割を果たすと考えられています。成虫は口が退化しており、羽化後はほとんど何も食べずに交尾・産卵を行って一生を終えます。
幼虫は様々な樹木の葉を食べて育ち、繭を作って蛹になります。カイコ(Bombycidae科)の繭とは異なりますが、ヤママユの繭からとれる「天蚕糸」は光沢と強度に優れた高級繊維として珍重されています。
主な特徴をまとめると以下のとおりです。
- 世界的に広く分布する大型蛾のグループ
- 成虫は翅に眼状紋をもつ種が多い
- 成虫は口器が退化し、食事をしない
- 幼虫は多種多様な樹木の葉を食草とする
- 繭から採れる繊維が伝統工芸に利用される
使い方・例文
オオミズアオは翅が淡い青緑色の美しい蛾で、春から初夏にかけて灯火に飛来することがあります。ヤママユの繭から作られる天蚕糸は、長野県安曇野地方の伝統産業として受け継がれています。
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