クスサンとは?
くすさん
クスサンとは、日本最大級の蛾の一つで、幼虫の網状の繭が「スカシダワラ」と呼ばれ古くから知られているヤママユガの仲間です。
クスサン(樟蚕、学名:Saturnia japonica)は、チョウ目ヤママユガ科に属する大型の蛾です。開翅長はオスで100〜130ミリメートル、メスでは130〜150ミリメートルにも達し、日本産の蛾の中でも最大級の種の一つです。
成虫の翅は灰褐色から赤褐色で、前後翅にそれぞれ透明な眼状紋(目玉模様)を持ちます。この眼状紋は天敵に対する威嚇効果があると考えられています。成虫は口が退化していて食事をとらず、蛾の成虫期間中は体内に蓄えたエネルギーだけで生活します。
幼虫は青緑色の大型の毛虫で、クリ・コナラ・クヌギ・ケヤキ・クスノキなど様々な広葉樹の葉を食べます。大量発生すると樹木を丸坊主にすることもあり、林業上の問題になる場合があります。秋に作る繭は独特の網状構造(網目状)をしており、中が透けて見えることから「スカシダワラ(透かし俵)」と呼ばれ、民芸品や標本として利用されてきました。
分布は日本全国(北海道から九州)に及び、秋に成虫が出現して街灯に飛来する大きな蛾として目立ちます。ヤママユガ科の仲間は絹糸に近い繭を作ることで知られ、かつて絹糸の代用研究が行われたこともあります。
使い方・例文
秋の夜に街灯周辺に大きな蛾が集まる場面や、林の中で独特の網目状の繭(スカシダワラ)を見つけたときに話題になります。
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