モレーンとは?
もれーん
モレーンとは、氷河が運搬・堆積した岩屑や土砂のことで、氷河地形の代表的な要素のひとつです。
モレーン(moraine)とは、氷河の流動によって削り取られ、運ばれ、堆積した岩屑・砂・粘土などの堆積物、およびそれが形成する地形のことです。日本語では氷堆石(ひょうたいせき)とも呼ばれます。
氷河は巨大な氷の塊が重力によってゆっくりと流れ下る現象です。その過程で岩盤を削り、岩石を内部や底部に取り込みながら運搬します。氷河が後退したり溶けたりするとき、運ばれてきた堆積物が残り、さまざまな形態のモレーンを形成します。
モレーンは堆積位置によって以下のように分類されます。
- 端堆石(たんたいせき)/ターミナルモレーン:氷河の末端(先端)に堆積したもの。氷河の最大前進位置を示す。
- 側堆石(そくたいせき)/ラテラルモレーン:氷河の両側に堆積したもの。
- 中堆石(ちゅうたいせき)/メディアルモレーン:複数の氷河が合流したときに中央に形成されるもの。
- 底堆石(ていたいせき)/グラウンドモレーン:氷河の底面から広く分布するもの。
日本では北アルプスや日高山脈などにモレーンの地形が残っており、過去の氷河時代の証拠として研究されています。また、モレーンが堰き止め湖を形成することもあり、氷河湖決壊洪水(GLOF)の原因となる場合もあります。
使い方・例文
アルプス山脈やニュージーランドの山岳地帯では、氷河の末端部に弧状に連なるターミナルモレーンが観察でき、過去の氷河の広がりを知る手がかりになります。
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