モノタイプとは?
ものたいぷ
モノタイプとは、版に描いた絵柄を紙に一度だけ転写するプリント技法で、同じ版から複数枚を刷る版画とは異なり、1枚しか同じ作品が生まれません。
モノタイプ(monoprint / monotype)は、平滑な版(ガラス・金属・プラスチック板など)に油性または水性のインクや絵の具で直接絵を描き、紙に押し当てて転写するプリント技法です。「モノ(単一)」という名のとおり、同一の版から基本的に1枚しか完全な状態で刷り取れないため、版画でありながら唯一無二の一点ものとなります。
制作方法には大きく2種類あります。
- ダーク・フィールド法(減算法):版全体にインクを塗り広げた後、ヘラや筆・ウエスなどでインクを取り除いて絵柄を作る方法
- ライト・フィールド法(加算法):白い版の上にインクで直接絵を描いていく方法
転写後、版に残ったわずかなインクで2枚目を刷ることもありますが、色と鮮明さが大幅に落ちるため「ゴースト」と呼ばれ、別作品として扱われます。モノタイプの魅力は版画的な偶発的な質感と、直接描画の即興性を兼ね備えた独自の表現にあります。
17世紀にジョヴァンニ・カスティリオーネが考案したとされており、エドガー・ドガが特に熱心にこの技法を用いたことで美術史に大きな足跡を残しています。現代でも版画家・イラストレーター・美術教育の現場で親しまれています。
使い方・例文
「モノタイプで刷り上げた風景は同じものが二つとなく、版画でありながら一点ものとして展示された」「アトリエでガラス板にインクを塗ってモノタイプの制作を体験した」のように使います。
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