メタン菌とは?
めたんきん
酸素のない環境でメタンガスを生産する古細菌(アーキア)の一群で、地球の物質循環に重要な役割を持ちます。
メタン菌(メタン産生アーキア、学名:Methanogen)とは、酸素が存在しない嫌気的な環境で二酸化炭素や水素、酢酸などを利用してメタン(CH₄)を生成する古細菌(アーキア)の総称です。細菌(バクテリア)ではなく、より原始的な生命ドメインに属します。
メタン菌は地球上のさまざまな嫌気的環境に生息しています。主な生息環境として以下が挙げられます。
- 湿地・水田・泥炭地などの土壌
- ウシやヒツジなどの反芻動物の消化管(ルーメン)
- 人間や動物の腸内
- 海底堆積物・熱水噴出孔周辺
- ゴミ埋立地や下水処理施設
生物学的には、細胞壁の構造・膜脂質・リボソームRNA配列などが一般の細菌と大きく異なり、アーキア(古細菌)ドメインに分類されます。極限環境(高温・高塩・高圧など)への適応力が高い種も多く、地球初期の生命環境に近い条件でも生存できます。
地球環境への影響として、メタン菌が生成するメタンは温室効果ガスの一つで、CO₂の約25倍の温暖化効果があるとされています。一方、バイオガス生産・廃棄物処理・再生可能エネルギーへの応用も活発に研究されており、環境技術の観点からも重要な微生物グループです。
使い方・例文
農業用バイオガスプラントでは、家畜の糞尿にメタン菌を働かせてメタンガスを発生させ、発電や熱源として利用する取り組みが国内外で広がっています。
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