本文へスキップ

メジノラとは?

めじのら

メジノラとは、コケ類(蘚苔類)に含まれる苔の一属で、主に樹皮や岩石の表面に薄い緑のマット状に生育する小型植物です。

メジノラ(学名:Metzgeria)は、蘚苔植物門・苔類(たいるい)の一属で、メジノラ科(Metzgeriaceae)に分類されます。蘚苔類の中でも「葉状体苔類(ようじょうたいるい)」と呼ばれるグループに属し、葉と茎の分化がなく、薄い葉状の体(葉状体)が中肋(ちゅうろく)と呼ばれる中央の筋を軸に広がる形態が特徴です。

世界中の温帯熱帯域に分布し、日本国内にも複数種が知られています。生育場所は樹木の樹皮、岩石の表面、腐木など様々で、湿度が比較的高い森林環境を好みます。体は透明感のある淡緑色で、ルーペや顕微鏡で観察すると繊細な構造が確認できます。

生態的役割としては、土壌形成の先駆けとなるほか、小型節足動物の生息場所を提供するなど、森林の微小生物多様性を支えています。また、乾燥に一定の耐性を持つ種もあり、環境変化のモニタリング対象(指標生物)として用いられることがあります。

苔類全体の中ではやや地味な存在ですが、系統学・植物地理学の分野では、蘚苔類の進化と陸上植物の起源を探る研究対象として注目されることがあります。苔の観察や蘚苔類の分類を専門とするコケ研究者(ブリオロジスト)にとって重要な属のひとつです。

使い方・例文

森林の樹皮に張り付いた薄緑のリボン状の苔を観察するとき、「メジノラ」という名称が蘚苔類の図鑑や生態調査の文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語