ミリ秒パルサーとは?
みりびょうぱるさー
ミリ秒パルサーとは、1秒間に数百回という非常に速い速度で自転する中性子星のことです。
ミリ秒パルサー(Millisecond Pulsar)とは、自転周期が1ミリ秒から数十ミリ秒程度と極めて短い中性子星の一種です。通常のパルサーが1秒前後の自転周期を持つのに対し、ミリ秒パルサーはそれよりはるかに速く回転しており、「リサイクルドパルサー」とも呼ばれます。
その高速自転は、連星系における降着加速によって生まれます。中性子星が伴星からガスを引き込む際に角運動量を受け取り、数億年かけて徐々にスピードアップされると考えられています。この「再加速」のプロセスを経ることで、すでに減速していた古い中性子星が再び高速自転を取り戻すため「リサイクル」と表現されます。
ミリ秒パルサーの主な特徴は以下の通りです。
- 自転周期が1〜数十ミリ秒と非常に短い
- 自転周期の変化が極めて小さく、長期安定性が高い
- 多くが連星系または球状星団内に存在する
- 電波パルスの規則性が原子時計に匹敵する精度を持つ
この高い時間精度から、ミリ秒パルサーは重力波の検出や一般相対性理論の検証など、最先端の天文学研究に活用されています。特に複数のミリ秒パルサーを使った「パルサータイミングアレイ」は、低周波重力波の観測手段として注目されています。
使い方・例文
天文学の文脈では、「このミリ秒パルサーは1秒間に700回自転しており、周期の安定性は原子時計に匹敵する」といった形で使われます。重力波天文学や高エネルギー天文学の論文でも頻繁に登場する用語です。
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