ミズチドリとは?
みずちどり
ミズチドリとは、日本各地の湿地や水辺に自生するラン科の多年草で、白い小花が穂状に連なって咲く清楚な野生ランです。
ミズチドリ(水千鳥)は、ラン科ミズチドリ属(Platanthera)に属する地生の野生ランです。和名は水辺(湿地)に生育し、花が飛ぶ千鳥の群れのように見えることに由来するとされています。北海道から本州・四国・九州にかけて分布し、山地の湿地・湿原・渓流沿いなど湿気の多い場所に自生します。
草丈は30〜70センチほどで、初夏(6〜8月ごろ)に茎の先端に白い小花を多数穂状に咲かせます。個々の花は小さいですが、長い穂に密に並んで咲く姿は清楚で風情があり、強い甘い香りを放つのも特徴です。夜行性の蛾を主な送粉者として誘引するため、白い花色と夜間に特に強くなる芳香という組み合わせが進化の結果と考えられています。
ミズチドリは湿地という特殊な環境に依存するため、農地開発や水辺の改修工事などによって自生地が減少しており、地域によっては絶滅危惧種に指定されています。湿原の保全が本種の存続にとっても重要です。
鑑賞植物としての栽培は難しく、湿地の環境を忠実に再現した水生植物の専門家のもとで育てられることがほとんどです。
使い方・例文
初夏の湿原植物観察会で、ミズチドリの白い穂状の花が風に揺れる姿は参加者に人気の被写体となります。
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