ポリブチレンサクシネートとは?
ぽりぶちれんさくしねーと
ポリブチレンサクシネートとは、生分解性を持つ生体由来原料から合成できる環境配慮型プラスチックです。
ポリブチレンサクシネート(PBS:Polybutylene Succinate)とは、コハク酸と1,4-ブタンジオールを重縮合させて得られる生分解性プラスチックの一種です。土中や水中の微生物によって最終的に水と二酸化炭素に分解されるため、環境負荷の低い材料として注目されています。
PBSの原料であるコハク酸は、発酵プロセスを利用してバイオマスから製造することが可能であり、石油由来原料への依存を低減できるバイオプラスチックとしての側面も持ちます。ただし現在は石油由来原料でも製造されており、バイオ由来と化石燃料由来の両方が流通しています。
材料特性としては以下の点が挙げられます。
- 融点が約115℃と比較的高く、熱成形加工が可能
- ポリエチレンやポリプロピレンに近い力学特性(柔軟性・耐衝撃性)
- 既存の汎用プラスチック成形設備でそのまま加工できる
- 生分解速度はポリ乳酸(PLA)より速い傾向がある
農業用マルチフィルム、食品包装材、使い捨て食器、医療用縫合糸など、廃棄後の回収が困難な用途や土中への残留が問題となる農業資材などに適しています。生分解性プラスチックの中でも実用的な力学特性と生分解性を両立した素材として、プラスチック問題の解決策の一つとして期待されています。
使い方・例文
農業用マルチシートや食品トレーの素材として「ポリブチレンサクシネート製で使用後は土中で分解されます」という形で、生分解性素材の説明ラベルなどに登場します。
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