ポリサルホンとは?
ぽりさるほん
ポリサルホンとは、スルホン結合を骨格にもつ透明性・耐熱性・耐薬品性に優れたエンジニアリングプラスチックのことです。
ポリサルホン(Polysulfone、PSU/PSF)は、芳香族環とスルホン結合(-SO₂-)を繰り返し単位にもつ熱可塑性樹脂です。1965年頃にユニオンカーバイド社(現ソルベイ社)が開発し、その後ポリエーテルスルホン(PES)やポリフェニルスルホン(PPSU)など関連する「スルホン系樹脂」ファミリーが展開されています。
ポリサルホンの主な特性は以下のとおりです。
- 連続使用温度160〜180℃の優れた耐熱性
- 高い透明性(黄橙色を帯びた透明または半透明)
- 高温水・蒸気への耐性があり、繰り返し高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)に耐える
- 良好な寸法安定性と耐クリープ性
- 食品衛生規格(FDA)への適合
医療・食品分野では繰り返し滅菌が必要な外科用具・医療器具・給食用食器に採用されています。水処理分野では半透膜(限外ろ過膜・精密ろ過膜)の素材として重要で、飲料水処理や血液透析の中空糸膜に利用されます。電子・電気分野では高温環境下のコネクタ・半導体製造部品にも使われます。同系列のPPSUはポリサルホンよりさらに耐熱・耐衝撃性が高く、幼児用哺乳びんや航空機内装材にも採用されています。
使い方・例文
病院の手術で使う器具の一部や血液透析用の中空糸膜フィルターにポリサルホンが使われており、高温蒸気滅菌や化学消毒を繰り返しても劣化しにくい素材です。
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