ベチバーとは?
べちばー
ベチバーとは、熱帯アジア原産のイネ科植物で、根から採れる深みのある土のような香りの精油が香水・アロマテラピー・化粧品に広く使われます。
ベチバー(Vetiver、学名Chrysopogon zizanioides)は、インドや東南アジアを原産とするイネ科の多年草で、草丈が1〜2mにも達します。その根は深く網状に張り、土壌侵食を防ぐ緑化植物として途上国の農地や河川堤防保護にも活用されています。
香料・化粧品の世界でベチバーが珍重されるのは、その根から水蒸気蒸留で得られる精油の独特の香りからです。深みのある土・ウッディ(木質)・スモーキーな香調を持ち、フランス語圏ではかつて「インドのカリン」とも呼ばれました。精油の主要成分はベチベロール・カジノールなどのセスキテルペン類で、香りの持続性(保留性)が非常に高く、香水のベースノートとして欠かせない素材です。
ベチバーの主な用途は次のとおりです。
- 高級香水のベースノート原料(シャネル「ベチベール」等の有名香水に使用)
- アロマテラピーでのグラウンディング(精神安定)効果
- スキンケア・ヘアケア製品への配合(収れん・皮脂コントロール)
- 土壌保全・緑化工事用植物としての利用
産地によって香りの個性が異なり、ハイチ産・インドネシア産・スリランカ産などがそれぞれ異なる特徴を持つため、調香師はブレンドを使い分けます。
使い方・例文
香水の成分表示や瓶の説明に「ベチバー」とあれば、深みのある大地のような香りのベースノートとして使われていることを示しています。
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