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プランク衛星とは?

ぷらんくえいせい

プランク衛星とは、欧州宇宙機関(ESA)が運用した宇宙背景放射観測衛星で、宇宙誕生直後の光の痕跡を詳細にマッピングし宇宙の組成と年齢を高精度で測定しました。

プランク衛星(Planck spacecraft)は、ESA(欧州宇宙機関)が開発し、2009年5月に打ち上げ宇宙マイクロ波背景放射CMB)の観測専用衛星です。量子論の基礎を築いたドイツの物理学者マックス・プランクにちなんで命名されました。2013年に運用を終了するまで、太陽-地球系のラグランジュ点L2(地球から約150万km)に位置して全天を精密に観測し続けました。

宇宙マイクロ波背景放射(CMB)とは、宇宙誕生後約38万年後に宇宙が冷えて透明になったときに放たれた光の化石ともいえる電磁波です。現在は宇宙膨張によって引き伸ばされ、約2.7ケルビンのマイクロ波として全天から届いています。このCMBのわずかな温度ゆらぎには、初期宇宙の密度のむらが刻まれており、現在の宇宙の大規模構造(銀河や銀河団の分布)の種となりました。

プランク衛星が明らかにした主な成果は以下のとおりです。

  • 宇宙の年齢:約138億年と高精度で確定
  • 宇宙の組成:通常の物質約5%・暗黒物質約27%・暗黒エネルギー約68%
  • ハッブル定数(宇宙膨張の速度)の精密測定
  • インフレーション理論の検証に貢献

プランクの観測データは宇宙論の標準モデルを大幅に精緻化し、現代宇宙論の礎となっています。また、ハッブル定数の値が他の観測手法と若干異なる「ハッブル緊張」問題を浮き彫りにし、新たな宇宙物理学の謎を提示するきっかけにもなりました。

使い方・例文

「プランク衛星のデータを解析した結果、宇宙全体のエネルギーの約68%が暗黒エネルギーによって占められていることが示された」のように、宇宙論の議論で登場します。

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